FAQ

“Zen Traffic Data”とは

Q.“Zen Traffic Data”とはどんな取り組みですか?
A.Zen Traffic Dataは、阪神高速道路㈱が道路交通サービスの向上のために取得した車両軌跡データ(「 データ生成」参照)を、より安全・安心・快適な走行を実現させる次世代の道路交通サービスの発展に寄与する基礎研究や技術・サービス開発のために、利用条件を満たす大学・企業等の研究機関にも活用いただくためのデータ利活用の取り組みです。データの詳細については、「 データ概要」を参照してください。 また、利用にあたっては、大学・企業等の組織単位での利用申請が必要となります。詳細については、「 利用方法」を参照してください。

データの概要

Q.利用可能なデータ項目やデータセットの構成を教えてください。
A.当サイトの「データ概要」から「 データベース構成」や「 データセット」を参照してください。
Q.車両軌跡データは、どの程度の割合で、車両の走行軌跡がデータ化されていますか?
A.車両軌跡データは、対象区間を走行する車両の、概ね100%がデータ化されています。ただし、2輪車は含みません。
Q.車両軌跡は対象区間で連続していますか?
A.データは画像センシングで生成しているため、オクルージョン等により一部の車両では軌跡が部分的に途切れている場合があります。なお、軌跡の欠損がある場合でも、同一車両トリップにおける車両IDは対象区間において概ね同一となっています。
Q.車両の属性情報はどのようなものがありますか?
A.車両属性情報には、車種(普通車、大型車)と車長が含まれています。なお、車両の特定や、異なるトリップの同一車両を識別できる情報は含まれていません。詳細については、「データ概要」から「 データベース構成」を参照してください。
Q.車両軌跡データは、補正等によって生成されたデータも含まれていますか?
A.車両軌跡は、オクルージョン等による軌跡の欠損が僅かな場合には、前後の測位点列との関係から欠損点列の補完等をしています。なお、データには、画像センシングで検出した点列と、欠損補完した点列とを区別できるフラグを付与しています。
Q.車両の位置情報は、車両のどの部位を測位していますか?
A.車両の位置情報(緯度経度)は、車両背面の底辺中央位置を測位しています。なお、データ生成上の限界による誤差を含む場合があります。
Q.速度はどのように観測していますか?
A.各点列の有する速度は、0.1秒間隔での点列間の位置座標の変化量をもとに算出しています。
Q.現在利用できる車両軌跡データは、どの区間のデータですか?
A.2023年2月時点で利用可能なデータは、下記の区間のデータとなっています。
地点No.1 阪神高速11号池田線(大阪方面)塚本合流付近(約2km)
地点No.2 阪神高速4号湾岸線(大阪方面)大浜~三宝(約1.7km)
地点No.3 阪神高速13号東大阪線(奈良方面)森之宮合流付近(約2.6km)
Q.利用できるデータベースについて、マニュアル等はありますか?
A.マニュアルはありません。

利用の方法

Q.データはどうすれば利用できるのでしょうか?
A.Zen Traffic Dataは、より安全・安心・快適な走行を実現させる次世代の道路交通サービスの発展に寄与する基礎研究や技術・サービス開発のためにご活用いただくことを目的としています。
データの利用にあたっては、大学・企業等の組織単位での利用申請が必要となります。個人での申請はできませんのでご注意ください。
なお、申請組織の利用目的が上記と大きく異なる場合や、利用条件に同意いただけない場合は、ご利用いただけません。
Q.申請の流れを教えてください。
A.当サイトの「 利用方法」を参照してください。
Q.データの利用に費用は掛かりますか?
A.利用条件の範囲内でのご利用においては、データは無償で利用できます。なお、事務局との連絡や、データのダウンロードに際して必要な通信費等は申請者でご負担願います。
Q.日本国外に所在する組織でも申請はできますか?
A.申請組織の所在地が日本国内にある場合と、日本国外にある場合とで申請の仕方が異なります。
所在地が日本国外にある申請組織は こちらから申請してください。
Q.申請時に登録するメールアドレスはフリーメールのアドレスではダメでしょうか?
A.利用申請にご登録いただくメールアドレスは所属する申請組織のアドレスをお使いください。フリーメールのアドレスでは利用申請を受け付けていません。
Q.申請後に事務局から返信がありません。
A.申請の集中等により、結果の連絡にお時間をいただく場合があります。なお、事務局から利用許可をはじめとする各種連絡をメールで差し上げる際は、“info@zen-traffic-data.net”からご連絡をいたします。
迷惑メール対策等によりドメイン指定受信を設定されている場合は、メールが届かない可能性がありますので、“@zen-traffic-data.net”のドメインからのメールを受信できるように設定の変更をお願いします。
また、メールソフトやウイルス対策ソフトによっては、迷惑メールに振り分けられてしまう可能性もありますので、上記ドメイン指定受信の設定をされていてもメールが届かない場合は、迷惑メールフォルダ等の確認をお願いします。
上記以外で、10営業日を超えて返信が無い場合は事務局(info@zen-traffic-data.net)までメールにてお問合せください。
Q.複数の組織で利用したいのですが、利用申請は誰が出せばよいでしょうか?
A.データの利用は、研究又はプロジェクト1件ごとに、大学等研究機関、企業等の組織単位での申請が必要となります。複数の組織と共同で実施する研究又はプロジェクトの場合、研究等を主導する代表組織が申請してください。
Q.同一組織内の複数の部署で車両軌跡データを使いたいのですが、可能でしょうか?
A.同一組織内の複数の部署で車両軌跡データをご利用いただくことは構いませんが、同一組織内でのデータ利用においても、利用目的や用途、利用期間が異なる場合は、個別に申請してください。
Q.申請後に、当初登録時に含まれていない組織がデータを利用することになった場合はどうすればよいですか?
A.登録した利用体制に含まれない組織が新たにデータを利用することになる場合は、データ利用条件が変更となる場合もありますので、速やかに事務局までご相談ください。
Q.車両軌跡データの元となる映像データを提供いただくことは可能ですか?
A.映像データの提供はしておりません。
Q.タイムスペース図を出力するための解析ツールや、仮想環境にデータを出力できるシミュレーションソフトウェアなども提供してもらえますか?
A.解析ツールや仮想環境(シミュレーションソフトウェア等)の提供はしておりません。データの解析は、利用者ご自身にてお願いいたします。
Q.利用期間に上限はありますか?
A.データ利用期間は最長2年間です。2年を超えて利用される場合は、改めて申請をしてください。
Q.本データを活用して研究した結果を論文としてとりまとめ、投稿してもよいでしょうか?
A.本データを活用して得られた結果を論文等にて対外公表することは構いません。ただし、公表資料(論文等)にデータの出典を明記(データの名称は“Zen Traffic Data”に統一)してください。なお、論文の場合、参考文献としてURL(https://zen-traffic-data.net)等を引用してください。
また、掲載が完了(確定)した公表資料(論文等)については、事務局までご送付願います。
Q.本データの活用により独自開発したものについて特許出願等をしてもよいですか?
A.本データの活用により独自開発された内容に関する特許について、阪神高速道路㈱の事業に密接に関連する場合には、阪神高速道路㈱の実施について協議させていただく場合があります。なお、本データを活用した特許等を出願された際は、事務局までご連絡ください。
Q.データの中身や個別の数値等に間違いを発見した場合は、どうしたらよいでしょうか?
A.基本的にはデータの内容に対する質問は受け付けておりませんが、実際にデータをご利用された際に、データの中身や数値等に間違いと思われる箇所を発見された場合には、メールにて、事務局までご連絡ください。データ更新をする際の参考にさせていただきます。